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お盆の由来

2023/08/07

お盆とはどのような意味でそう呼ばれるようになったのでしょうか。お盆の語源からお釈迦様のお話しまで詳しくご説明します。

お盆の語源

お盆と言うのは実は略称で、正式名称は盂蘭盆会(うらぼんえ)または盂蘭盆(うらぼん)と言います。
では、盂蘭盆とはどういう意味なのでしょうか。

盂蘭盆とは古代インド語(梵語)の「ウランバーナ」を漢字で音写したもので、倒懸(逆さ吊りの苦しみ)と言う意味になります。

また盂蘭盆会は、生前の行いが悪いため「餓鬼道」や「地獄道」に落ちた人を救うためにその人に変わって功徳を積み、その功徳により全ての魂を救う為に、施しをする供養です。
先程の「逆さに吊るされるような苦しみを除く」という意味もあります。

盂蘭盆の由来

盂蘭盆会の由来は、「盂蘭盆経」というお経の説話によります。

お釈迦様の第十弟子の一人で「神通力」の第一人者といわれる、目連尊者(もくれんそんじゃ)のお話しです。

目連尊者は、神通力を使って亡き母の姿を探したところ、餓鬼道に落とされ、何も飲み食いができずに苦しんでいる母親を見てしまいました。

母親を助けたいと思った目連尊者は、山盛りのご飯を差し出します。
でも母親がご飯を食べようとするも、口に入れる前に火になってしまい食べることができません。

目連尊者は泣き崩れ、お釈迦様のところへ戻って、母親の話をしました。

するとお釈迦様は「あなたのお母さんの罪は重かったようで、残念ながらお前一人の力ではどうにもできません」と諭したあとに、
「旧暦7月15日(現在の8月中旬頃)に安居(あんご)の修行を終え、修行僧達にたくさんのごちそうをして、心から供養しなさい。そして餓鬼道に落ちた全ての魂にもたくさんのごちそうをお供えし、供養しなさい」

そうすれば、母も先祖も親族も、全てが三途の苦しみや地獄、餓鬼道の苦しみから逃れることができて、時に応じて解脱し、救うことができると申されました。

目連尊者が、お釈迦様に言われたとおりにすると、母親は餓鬼から逃れることができ、無事に往生することができました。

目連尊者は、母親を餓鬼から救うことができた事に感激し、この慣わしを後々までに残したいとお釈迦様に申し出ました。
するとお釈迦様は、「同じように、仏や僧や大勢の人たちにたくさんの食べ物や飲み物を与えて供養すれば、その功徳によってたくさんの先祖は苦しみから救われ、今生きている人も幸せを得ることができるでしょう」と申されたのが、旧暦7月15日で、それがお盆行事の起源に繋がることになったのです。

ただ、古来日本には「御霊祭り」「精霊祭り」という祖先崇拝の風習があり、盂蘭盆経が仏教と共に伝来したあとに、融合することで、日本独自のお盆行事となっていったと考えられています。

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